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広島で地元で愛されるの珈琲店ベスト3

広島にも、豆にこだわった新進のコーヒーショップ、コーヒースタンドもありますが、広島の珈琲事情は、東京や大阪とはちょっと違います。

広島生まれ、広島育ちの地元の人たちに愛されるのは、珈琲の店ツバイG線、朝日コーヒーショップ、てらにし珈琲がこのベスト3だと思います。

そしてもう一軒、一番古い土橋の中村屋をご紹介します。

広島で老舗と呼ぶのは戦後創業

京都などでは、創業100年以上でないと老舗とは言われないようですが、広島では、1945年(昭和20年)原爆投下があり、焼野原になったため、老舗と呼ばれるのは、50年以上たっているお店を指します。

しかも、日本全体が戦後の大恐慌に襲われ、GHQの進駐もあり、不安と貧困に苛まれた時期で、珈琲を飲んで楽しむなんていう生活とは、ほど遠い状態でした。

その中で市民は町の復興のために、胡町にある胡神社を復興させ、えびす講という11月に開催される恒例のお祭りの復活(昭和20年)から、市民は本通りの復興、文化の復興を試みます。

ここから徐々に広島は活気づいていきます。

広島駅周辺から始まった闇市。やがて闇市から市場へと変わっていきます。市場は、ある程度のお店が統合されて、広島百貨店へと変わります。
(広島百貨店はかつて、現在の福屋 広島駅前店の場所にありました。)

この、昭和20年から30年までの間に、広島の老舗と呼ばれるお店の創業が次々と起こっている最中で、広島の珈琲文化も育っていったようです。

今回ご紹介する、朝日珈琲館(朝日コーヒーサロン)は1958年原点スタートの1968年創業、G線は1967年創業、てらにし珈琲は1978年創業です。(土橋の中村屋が1946年創業で一番古い)

ツバイG線

G線は、一時期まで複数店舗のお店がありましたが、今は大手町一丁目4-30にある一店舗のみです。

ここは、ツバイ(ドイツ語で2を意味する)G線というお店で、G線2店舗目ということになります。
現在残っているのはこの2店舗目だけです。(1972年創業)
エディオン本店本館の裏通りにあり、古びた喫茶店の趣ですが、コーヒーもパスタも昔から変わらず愛されるメニューです。

パスタは麺の仕上がりにこだわりを感じる絶品。

個人的にも、ここのナポリタンを子どもの頃食べて以来、ずっと同じナポリタンにこだわりを持ってしまったくらいです。広島でも沢山のナポリタンを食べ、東京でも食べてきました。

しかしながら、このようなナポリタンには出会ったことがありません。

最近では、昔ながらの~というお店もありますが、そのどれも違う独特さがあります。

私にとってのナポリタン発祥地は、ここツバイG線です。
G線ファンなら、G線での思い出を皆さん持っているであろう、語らいの喫茶店でもあります。

朝日コーヒーショップ

1949年(昭和24年)、現在の広島市中区中の棚に、喫茶セブンをオープンしたのが最初ですが、1958年戦後初の本格的ビル朝日会館(当時はランドマークだった)地下に、コーヒースタンドをオープン。
ここが朝日コーヒーショップの原点になったと同社ホームページには記載されています。(2010年、朝日会館閉館により閉店)

当時は、数少ない珈琲専門店に挑戦してのスタートから10年後の1968年、広島駅ビルに株式会社朝日コーヒーショップを出店します。
この時点を創業としているのは、株式会社として運営スタートということからのようです。この年、ティーサロン形式の朝日珈琲サロンも胡町にオープンしました。(現在もある)

平成に入り、広島現代美術館喫茶室アーチ店をオープン(1990年)しています。

胡町店は、サロン風の落ち着いた雰囲気で、昭和の雰囲気と西洋のクラシカルな雰囲気を今も大切にしたお店です。
喫茶アーチ店は、美術館らしいアートスティックな雰囲気を持ちながらも、外の自然風景との調和がとれた落ち着いたお店です。

こちらは美術館の無料駐車場があるので、車で比治山まで行き、外の景色を眺めながら、ゆったりとした時間を過ごせます。

さて肝心のメニューですが、健康セットというモーニングが話題です。
納豆トーストに味噌汁、サラダとコーヒーがセットになっています。
納豆トーストも大葉にのせられていて、臭みを感じない品の良いトーストです。

コーヒーは、程よいコクと豊かな香りで、さすが老舗という味です。
モーニングは、おはようセット460円、朝日セット600円、サンドセット650円 健康セット700円というレパートリーで朝8時から営業しています。
夜は22時までとなっていますが、年中無休です。

広島の夜の市街地で食事の後は、心を感じる朝日コーヒーサロンで、コーヒーもよいかもしれませんね。
HP:http://www.asahi-coffee.com

てらにし珈琲

「1978年から今に至るまで30年以上、感動と喜びを提供するために、一人ひとりのお客様との出会いを大切にして参りました」と、ホームページ冒頭にメッセージが綴られている通りのお店です。ブレンドコーヒーは、朝日コーヒーショップよりもコクがあります。ゆっくり味わいながら飲みたいな…と、思う一杯です。

厚切りトーストは、自家製パンですがふわっとしています。ジャム3種類とバターを、4つに切り分けて贅沢盛りをしてくれます。

もちろん、バターだけ、ジャム1種類だけもできます。
こちらのお店は、コーヒー豆を焙煎しているので、とても香りのいい店内です。

喫煙OKですが、ほとんど気にならないほど、コーヒーの香りでいっぱいです。

宝町の本店は、お店が小さくて座席も少ないですが、それを感じさせない笑顔と心遣いが嬉しいお店です。

駐車場は斜向かいに用意されていますが、縦列駐車となります。
国泰寺店は、お店も広く、パンの種類も多いので、小腹が空いたら駆け込めるお店です。広島市中区の中央郵便局すぐ傍にあります。駐車場はありません。
HP:https://www.teranishicoffee.com

土橋の中村屋


一番古いのは
タイムトリップできる一時 土橋の中村屋

昭和の面影のままに…中村屋 広島電鉄土橋電停下車すぐ、昭和育ちには懐かしい建物に、中村屋と書かれたコーヒー屋看板が通り沿いに見えます。
今でも現役の昭和32年製のラッキー社の焙煎機は現役で、窓越しに出迎えてくれます。

JAZZライブが行われることもある純喫茶は、西洋の古い教会のような店内です。もちろんBGMはJAZZ。音楽だけではなく、個展なども開かれることがあります。

歳を重ねた店主が、優しい笑顔で迎えてくれ、ゆったりとした時間を過ごせるお店です。
その古びた感じがいいと、ファンも多い店です。シンプルなモーニングも430円と安い。

焙煎機も年代ものですが、レジも昭和30年代のもので、当時中古で購入したというもの。すべてがクラシカルです。
店内は、どこかにタイムトリップしたみたいな雰囲気です。(中村屋1946年創業)

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