広島市中区の平和記念公園で5月15日に、原爆死没者28万959人分の名簿102冊を広島平和都市記念碑の石室から取り出して並べ、湿気を取り除く、恒例の「風通し」が行われました。
これは年に一度名簿の状態を確認するとともに、8月6日の平和記念式典を前にを前に慰霊の思いを新たにする慰霊行事でもあり、記念碑の前で行われます。
原爆投下時刻の午前8時15分。広島市の職員が黙とうをささげてから、白い手袋を着けて一冊一冊を慎重に運び出し、死没者の名前や年齢が書かれた鳥の子和紙のページを丁寧にめくり「風通し」をします。
この際、同時に、名簿が奉納されているの石室内や奉安箱等の清掃、調湿剤や防虫剤の入れ替えを行うものです。
※いわゆる「虫干し」ではないので非常に短い時間ですが、強い日差しを避けるために9時半だった開始時間を8時15分に変更したそうです。