全長およそ2キロ、尾道駅近くから東へと伸びるアーケードの下が「おのみち本通り商店街」です。主に5つの通りからなるこの商店街では、古くから続くお店・建物と新しく生まれ変わったスポットがうまく融け合い、独特の雰囲気を生み出しています。
尾道を愛した文人・林芙美子を模した銅像で、その足元には作品「放浪記」より「海が見えた 海が見える 五年振りに見る 尾道の海は 懐かしい」という一節が刻まれています。
様々な種類のお店が並ぶ商店街、左右をキョロキョロと見回しながら、また時には路地を覗き込みながら歩いて行きましょう。
歴史ある和菓子屋さん、種類豊富なお土産屋さん、リノベーションを施したカフェやレストラン、セレクトショップ……「懐かしい」と「面白い」が詰まっています。
今ではなかなかお目にかかることのできない、レトロな建物をご紹介。
1つ目は「ゆーゆー」。こちらはお土産物屋さんです。
「ゆ」と書かれたのれんが示す通り、元々は銭湯だったそうです。
100年以上も続いたという「大和湯」の建物をそのまま利用しており、その中には尾道とその周辺の名物がズラリと並んでいます。
また、カフェも併設されていますので、建物の歴史を感じながら食事をとることも可能です。
営業時間:10:00~19:00(*冬期は10:00~18:00)
定休日:木曜日
所在地:〒722-0035
尾道市土堂1-3-20
TEL:0848-25-5505
2つ目は「尾道商業会議所記念館」。1階には尾道市の商業的な歴史資料の展示と、各種観光マップなどが置かれています。
注目したいのはその2階。「商業会議所」ですから当然会議をするための場所があるのですが、その部屋がとても美しいのです。
深紅の絨毯に吹き抜けの天井、階段状の造りになったこの議場は、まさに大正ロマンといった風情に溢れています。教科書でしか見たことがなかったような見事な洋風建築を間近で見られる、隠れたスポットになっています。オススメです。